石破総理の辞任表明を受け、小泉、高市、茂木、林、小林の五名による自民党総裁選が現在展開中である。誰が次の自民党総裁になるか予断を許さない状況である。自民党総裁選は、今後の日銀の利上げ日程にも影響を与えるだろう。そこで、2週間ぶりくらいにTONA3ヶ月先物のデータを見てみよう。

上の図は、TONA3ヶ月先物の限月ごとの金利である。現時点でのそれぞれの限月の日銀の政策金利の予想の平均だと考えてくれていい。下の方に、9月8日時点でのTONA3ヶ月先物の図を張ってあるので比べてみてほしい。
前回と比べて全体的に0.1%ほど全体の金利水準が上昇している。最近の日銀の利上げ観測などもあり市場がより速足の利上げ予想に傾いている証拠だろう。10月に開催される日銀会合での利上げ確率は大体40%である。しかし、12月までにはほぼ確実に利上げが行われることがもうすでに織り込まれていることが、2025年12限月の0.75%越えの利回りから分かる。
5年後の金利に関しては、2週間くらい前と比べて0.12%くらい上昇している。これは、日銀の利上げが早まっていくだろうと市場が判断しているということである。
金利は、預金、株、住宅ローンと様々なところに影響を与える。ここでは、住宅ローンに関して少し述べておく。上の図から、分かるように日本の政策金利はこれから5年で1.4%を超えるようなペースで上昇していくことになる。すると、当然変動金利も5年で1.5%を超えてくる確率は高いだろう。だから、変動金利で借りる場合にはこれくらいの速度で日本の金利が上昇していくことになるということを理解しておいてもらいたい。
