世界経済

米国マクドナルドの自己資本はマイナス

これはいかにもアメリカな話なんだけど、米国マクドナルドの自己資本はマイナスになってる。かなり前からずっとマイナスのままになっている。別に大赤字や何かがあって自己資本がマイナスになったんじゃなくて、経営者が増配や自社株買いを続けていった結果自己資本がマイナスになって、それがそのまま放置されている。

マクドナルドの他には、Yum Brands!(KFC、タコベル)、スターバックス、ドミノ・ピザ、フィリップモリス・インターナショナルなんかが、自己資本が恒常的にマイナスになっている優良企業である。こういう企業はもうすでにブランドが確立されているから、自己資本がマイナスでも資金調達や経営に支障がない。だから、より少ない自己資本で経営しようとしていくうちに自己資本がマイナスにまでなった。

株主としては、出来る限り利益を配当や自社株買いで還元してもらいたい。この株主の要望に応えて、増配・自社株買いを続けていった結果自己資本がマイナスにまでなって、それが放置されているのがマクドナルドである。

マクドナルドレベルで、ブランドが確立しており利益を確実に上げられる企業だと、自己資本が例えマイナスであったとしても資金調達や経営に何の支障もない。だから、自己資本がマイナスのまま何事もないかの如く放置されている(実際に何の支障もないのではあるが)。

米国マクドナルドのように、自己資本がマイナスの優良企業は初めて知った時は驚いたんだけど、マクドナルドのような超優良企業には自己資本がいらなかったりするんだよね。

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