今日は日本の金利に対するマーケットの予想がどのように変化したかをTONA3ヶ月先物の金利の変化から見てみる。TONA3ヶ月先物というのは、将来の3ヶ月の期間(例えば1年後から1年3ヶ月後までの3か月間)の金利の平均と取引する金融商品である。TONA3ヶ月先物として2025年9月から始まる3ヶ月等、3か月毎の年限の金利先物が市場で取引されている。このTONA3ヶ月先物の金利データを見ることによって、その時々の市場の将来の金利の予想を知ることが出来る。

非常に分かりやすい図であるが、日本の将来の金利に対する市場の予想がこの1年間で大きく上方にシフトしたことが分かる。現時点の金利に関しては、1年前の予想と大体同じ場所にあるが、これから先5年間の金利予想に関しては0.5%ほど上方にシフトしている。
このような日本の将来の金利に対する予想の変化の影響はもうすでに国債金利などにも出ている。過去1年間で10年満期国債金利は0.95%から1.65%に30年満期国債金利は2.2%から3.2%に上昇した。この超長期国債の金利上場が緒長期国債価格の下落をもたらし生保や地銀が大きな損失を被ったニュースを見た人も多いだろう。
将来的な日本の金利上昇の影響は、これから先少しづついろいろなところに現れてくるだろう。例えば、住宅ローンの変動金利はこれから先少しづつ上昇していき、5年後には1.5%くらいに達するはずである。現在のフラット35の最低金利が1.89%であることを考えると、変動金利の方が返済負担が小さい期間はもうあと少ししか続かないという事である。このことは、住宅ローンの変動金利と固定金利のどちらを選ぶかの選択にとって重要だろう。
株式市場や不動産市場に対しても、将来的な金利上昇は大きな影響を与えるだろう。現在の株高・不動産高の大きな要因は、金利が低く院府荒れ率を考慮すれば実質金利がマイナスになっているために、預金・現金から株・不動産への資金移動が起こっているという事が上げられる。この実質マイナス金利が今後5年間で徐々に解消に向かっていくに従って、株式市場や不動産市況には下方圧力がかかっていくことになるだろう。