自民党総裁選で、高市早苗氏が勝利し次期総裁になることが確定した。高市氏は次の首相になることが想定されているので、今回の結果は今後の日本経済にも大きな影響を与えるだろう。そこで、今回の高市自民党総裁誕生が今後の日本の金利にどのような影響を与えるのかを見ていきたい。TONA3ヶ月先物のそれぞれの年限の金利から今後の日本の短期金利の行方を見ていきたい。
まず9月26日時点でのTONA3ヶ月先物金利の図が次である。

こちらが10月6日のものである。

二つの図を見比べてみると、少しわかりにくいのだが1年後から4年後までの金利が大体0.05%くらい下方にシフトしているのが分かる。つまり、大方の予想通り高市政権ではより緩和的な政策が取られると見られているということである。
一つ面白いのは、市場はより緩和的な政策が取られると見てはいるものの、今年から来年にかけての日銀の利上げは予定通り行われるだろうと見ていることだろう。また、5年後の金利の予想はそれほど動いていないので、高市政権がもたらす緩和的な影響は一時的だろうと市場は見ていることも分かる。
結果として、高市新総裁誕生の影響は全体として今後の金利にそれほど大きな影響を与えないと市場では予想されているので、これまでと同じように徐々に上がっていく政策金利に対する準備をしていけばいいだろう。