2024年関東中古マンション駅ランキング

ランキングの内容

本ランキングは、国土交通省が運営する「不動産情報ライブラリ」で公開されているデータに基づいている。使用したのは、2024年度における東京都を除く関東地方(神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県)の中古マンション等の成約価格情報である。このデータを統計的に分析し、各駅ごとの中古マンションの価格水準を推定し、下表にまとめた。

表中の「件数」は、分析に最終的に使用された当該駅周辺の中古マンションの取引件数を示している。「坪単価」は、その駅から徒歩5分、築10年の条件での坪単価を推定したものである

解説

東京都を除く関東地方では、横浜高速鉄道みなとみらい線のみなとみらい駅が坪単価524万円でトップとなった。最下位は、関東鉄道常総線の戸頭駅で、坪単価58万円であった。

この地域では、横浜市内の駅が特に高い価格水準を示している。トップのみなとみらい駅に加えて、同じくみなとみらい線の馬車道駅が449万円、元町・中華街駅が430万円と健闘している。また、横浜市以外の東京近郊においては、JR東日本および東急電鉄が乗り入れる武蔵小杉駅が428万円と際立った水準を示した。その中で、鎌倉駅の501万円は、観光地としての特性も相まって、異彩を放っている。

その他の東京都心通勤圏にある駅としては、船橋が258万円、つくばが189万円、北柏が129万円など、東京都心への通勤の利便性に応じて坪単価が変化している様子が見て取れる。

横浜市以外の各県の県庁所在地に目を向けると、大宮が324万円、千葉が220万円、高崎（JR）が186万円、宇都宮が147万円、水戸が141万円となっており、それぞれの都市の規模や首都圏との結びつきによって価格差が生じている。